メディア掲載

雑誌等、メディアに取り上げられた情報をお知らせします。

日経ホームビルダー2013年6月号に掲載されました。危ない軸組『引き抜きと偏心のどちらを優先?』です。p73~p75です。この記事はWEBで購入できます。

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1981年~2000年の間は、現在と同じ量の耐力要素があるのに偏心が大きく、引き抜き対策金物がついていない木造住宅が存在します。
1981年以前の木造住宅であれば、耐震診断時にN値法で大きい引き抜き力が出るという赤字で表現される柱は2か所程度です。この部分を重点的に耐震補強設計します。
1981年以降では、N値法で大きい引き抜き力がでるという赤字は大量にでてきます。偏心が大きいと偏心を是正するための補強箇所は赤字でないところになります。その結果、評点が1.5になっても北半分まだ緊結対策をしていないという状況になってしまいました。北側に金物をつけていくと、せっかく是正した偏心がおおきくなります。大きい引き抜き力がでるという部分の引き抜き対策はしなくていいのだろうかというのが質問です。この二律背反に対する、工学院大学教授の河合直人先生の解答は記事に書いてあります。

日経ホームビルダー2013年5月号に掲載されました。危ない軸組『接合がいい加減な増築のリスク』です。p73~p75です。この記事はWEBで購入できます。

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2回増改築した木造住宅です。1回目は新築時建物に下屋を増築しています。2回目は増築した下屋に2階を載せています。その結果新築時2階桁と増築2階桁が空中で交差するようになっています。平常時にはこれで成り立っていますが、地震時にはバラバラになりそうです。増築建物の耐震補強設計では、一体であると仮定しないと、補強設計書が書けないということがあります。そうならば補強現場はひたすら一体化を図らなければいけません。その工事写真が載っています。
「一体化しても新築時の部分と増築部分に評点の差がある場合はその差を負担できるだけの接合部性能が要求される」と工学院大学教授の河合直人先生は言われます。
地震被災地で見た増築建物の被災写真も載っています。耐震診断者・耐震補強設計者は増築建物にはこのような崩壊系があるのだという認識が必要です。

『平成24年5月6日に北関東で発生した竜巻の発生メカニズムと被害実態の総合調査(課題番号24900001) 平成24年度文部科学賞科学研究費補助金(特別研究促進費)研究成果報告書 平成25年2月に写真が3枚掲載されました。p188、p189です。研究協力員として名前も載せていただきました。総ページ数340の厚い報告書です。

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日経ホームビルダー2012年12月号に掲載されました。危ない筋かい特集6『筋かいの留め付け方で非構造部材の損傷が変わるか?』です。p69~p71です。

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筋かい試験体の実験を見ると筋かいを拘束する間柱の存在は大事です。ほとんどが圧縮の時、筋かいを間柱が拘束できなくて筋かいが面外に飛び出して座屈破壊します。金物の付け方により筋かいを面内のほうに誘導できないかとか、筋かいを間柱に有効に留めつける方法とかが載っています。

日経ホームビルダー2012年11月号に掲載されました。危ない筋かい特集5『同じ向きばかりに配置された片筋かいは危ないか』です。p77~p79です。この記事はWEBで購入できます。

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住宅金融公庫融資住宅の耐震診断で筋かいの向きが1対4に書いてある図面を見ました。調査すると1対3までは見えたのですが、残りの1本が3と同じ向きの可能性が大きかったので、見えない筋かいは評価しませんでした。この建物が取り上げられいます。

筋かいの向きによる金物の必要強度の変化等考察されています。

一般的に構造計算<N値計算<告示の順に金物の要求強度や数量が多くなると言われています。記事作成の検討過程荒川記者がN値計算>告示の場合があることを発見しました。

耐震診断では、最高レベルの調査ができると思っている私でも、全ての2階床の梁組を確定することは難しいです。耐震診断では梁組の確定が必要な構造計算でなく、N値計算で引き抜き力を求めるのが現実的です。